浦安D-Rocks All for one

趣味

ラグビーリーグワン 2023-2024シーズンフィナーレ

ラグビーリーグワンのファイナル、BL東芝と埼玉WKの対決は、壮絶な見応えのある試合となりました。質の高い、本当に面白い試合でした。新国立競技場に56,000人の大観衆の前で現役最後を迎えた堀江選手、内田選手の魂のこもったプレーも印象的でした。

さて、この決戦の2日前、大阪・花園ラグビー場で、我らが浦安D-RocksがDV1昇格をかけて、入替戦第2ラウンドに臨みました。1週間前に東京江戸川陸上競技場で行われた第1ラウンドでD-Rocksは快勝しましたから、この試合に勝てば文句なし、負けたとしても10点差以内であればDV1昇格が決まります。それでも相手は昨年苦汁を飲まされた近鉄ライナーズ、ウィル・ゲニアとクェイド・クーパーのオーストラリア代表コンビを擁する油断できない好チームです。

規律

午後7時、スタンドを埋め尽くした多くのファンが見守る中、ナイトゲームのキックオフのホーンが鳴りました。開始早々、ゲニアがディフェンスラインの隙をすり抜けて見事なトライ、第1ラウンドと同様に早い時間で先制トライを許す嫌な展開での幕開けとなりました。風の影響も受けながらの攻防で前半を8対13で折り返しての後半、D-Rocksは素晴らしいプレイを展開しました。スクラムに押し勝ってからの展開の流れで、PR竹内選手のキックチャージで生まれたトライは、このチームがシーズンの中で成長したことを強く感じさせました。

達成せざるを得ない必達の目標(勝利)のために、昨シーズン昇格を逃した悔しさや、チームがひとつになり切れないという苛立ちに対して、スタッフ含めたすべてのメンバーが正面から向き合い、整理し、準備してきたのだと思います。見事な勝利でした。

ラグビーは前と後ろが信頼し合い、諦めずにプレーを繰り返し、実直に前を目指すスポーツです。規律を守り続けることは、研ぎ澄まされた集中力と限界を超えても踏ん張れる強靭な精神力と体の力が必要ですが、今日の試合でD-Rocksはまさに規律を守り続け、諦めることなく前を目指していました。

目標を達成しようとすれば、規律は自ら生まれてくる」という平尾誠二さんの言葉が蘇ります。

ノーサイド DV1昇格決定!

ライナーズのゴールキック成功のあと、ホイッスルが短く連呼され、この試合がノーサイドとなったことが宣言されました。午後9時、夜の風が心地よく花園のスタンドを通り抜けていきます。本当に嬉しい勝利です。

来シーズンはいよいよDV1のステージで、並みいる強豪と相対することになります。ファンのひとりとしては、楽しみであるとともに、少し怖い気もします。でも、きっと、彼らはより高い壁を前に、ひとつの塊となり、その塊の意志をそれぞれの個の力を押し上げる力として、勝利を勝ち取ると信じます。

D-Rocksの勝利に抑えきれない程の昂ぶりと勇気をもらって、かつてこのラグビーというフィールドで勝利を目指し続けた天才Yと、熱烈なD-RocKs(のイケメン)ファンであるE嬢らと連れ立って、大阪天満の街でささやかに祝杯をあげました。ささやかといっても、いつも通り大量のビールとハイボールを消費することになりましたが、嬉しさと、なにより安堵感に満ちた夜でした。

「All for one」  

みんなは、ひとつ(勝利)のために

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