ひとり社長への道・公証役場で定款認証

会社設立

決意とか決断とか

唐突ですが、

「いろいろな事があって、大変悩んだ末に会社設立を決意しました!」という感じでは全くありません。もちろん突然の思い付きではなく、以前から、何となく自分にはそういう生き方があっているのではないか、と考えることはあったものの、現状に大きな不満がある訳でも、叶えなくてはならない確固たる夢があるという訳では無いのです。淡々と進む毎日の中で、この東西線で行われるいくつもの思考や決断のひとつとして、「そうだな、今の会社を辞めて起業してみるか」となったのです。様々な決断は事の大小にかかわらず、日々の何気ない営みのひとつとして行われる事が割と多いのではないかと思います。

公証人役場

さて、webサービスのfreeeで会社設立を進めていましたが、やっとのことで社名や諸々が決まり、行政書士による定款電子署名作業が完了しました。ここからはいよいよ、物理的な役所での手続きを進めていくこととなります。まずは、定款の認証手続です。プリントアウトした定款と委任状を製本テープで閉じ、印鑑証明と実印、現金32,000円を持って向かうのは、船橋公証役場です。「公証役場」耳慣れない名称で、かなり古めかしくものものしい雰囲気です。総武快速で船橋駅に向かう車中でネット検索したところ、公証役場とは遺言、離婚などの時に公正証書の作成、認証等を行う場所らしく、私はわずかに身構えて船橋駅から徒歩で「船橋公証役場」を目指しました。歩きながら私が思い描いていた、船橋公証役場はこんな感じです。

                ↓ ↓ ↓ ↓

イメージ

果たして、船橋駅から徒歩10分そこそこ、GoogleMAPが示しているその場所に私の想像の中にあるような建築物は見当たりません。しばらくキョロキョロと周囲を見渡すと、すぐ目の前にこんな看板が見えました。

                   ↓ ↓ ↓

定款認証!

そこは、小さな雑居ビル。私はなんだかがっかりするとともに、少し安心して小さなエレベーターに乗り5階のボタンを押したのです。船橋公証役場は雑居ビルの中にある一室のドアを開けて、様々な事情で訪れる人々をひっそりと待ち受けていました。窓口で応対してくれた女性に必要書類を渡し、執務室で公証人らしき男性が私の書類を何やらチェックしている様子を見つつ待つこと30分程度、私の定款は何事もなく認証されたようです。ほどなくして名付けたばかりの会社名で呼ばれ、認証印が押された定款を受け取りました。あっけなく、私の新しい会社が、公証役場で公証人によって認められたという事です。なんだか感動して私はその小さな雑居ビルを後にしました。

会社設立までもう少し

帰り道、時々ひとりで飲む居酒屋に寄り、チューハイで今日の事を振り返りながら、こんな風に思ったのです。「いろんな事柄は今日のように、淡々とあっけなく始まるのだな」と。

さて、あとは法務局にこの認証された定款を提出して受理されれば、いよいよ私の会社が設立となります。その様子はまたの機会に。

タイトルとURLをコピーしました